研究科長ご挨拶|鹿児島大学大学院 臨床心理学研究科 臨床心理専攻

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研究科長ご挨拶

研究科長 中原 睦美

研究科長 中原 睦美

本研究科は、高度専門職業人の臨床心理士養成に特化した臨床心理分野専門職学位課程として国民の心の健康に寄与すべく平成19年度に国立大学では初の独立研究科として設置され、学生教育に加え、心理臨床相談室を通した地域貢献を継続しています。臨床心理士と相補の関係にある公認心理師誕生に伴い、該当者には公認心理師受験資格を出すべく対応しています※1

心の問題は、不登校や発達障害、統合失調症やうつ病、認知症、身体や家族をめぐる悩みや葛藤、自然災害、事故など多岐に亘り、その重みづけは個人によって異なります。今後は、POST COVID(LONG COVID)と呼ばれるCOVID-19(新型コロナウイルス)後遺症の問題や医療関係者等の燃え尽き症候群、3年に亘るフィジカルディスタンスが心身にもたらした影響やウクライナ侵攻に伴う国際レベルの不安など、新たなこころの問題が予見されています。

臨床心理士の基盤は「臨床心理学」です。臨床心理学は、心理学ワールドの一つの領域であり、その独自性は「実践の学」にあります。臨床心理学では、心理療法の普遍性を探求しながらも、個々の面接はオーダーメイドで実践され、対象者はクライエントと呼ばれ、セラピストと呼ばれる心理支援者と同等に位置づけられます。セラピスト自身のこころを使い、関係性を紡ぐなかでクライエントが主体的によりよく生きていく支援をすることが命題です。クライエントが抱える問題の意味を一緒に考え、丁寧に寄り添い、「治す-治される」関係を超え、セラピストも共に成長する姿勢が求められます。

悩みや困りごとの解決・解消はもちろん大切ですが、治らない病や悩み、葛藤という心の痛みなど、当事者がその問題を抱えながら健やかに生活できる支援も大切です。

他方、心に関わることには副作用も生じます。そのため安心安全を提供する教育訓練や機関が必須とされ、養成大学院があります。自分のこころを使い、対象者のお役に立てる心理士となるべく、本研究科で、皆さんも一緒に学んでみませんか。 

※1 学部で公認心理師の受験に必要な科目を修めて卒業した人が対象となります。

令和3年~4年度 研究科長 中原 睦美

本研究科は、高度専門職業人の臨床心理士養成に特化した臨床心理分野専門職学位課程として国民の心の健康に寄与すべく平成19年度に国立大学では初の独立研究科として設置されました。平成29年9月には、臨床心理士と相補の関係にある公認心理師が国家資格として誕生し、社会における心理職の認知の広がりが期待されます。

心の問題は、不登校や発達障害、統合失調症やうつ病、認知症、身体や家族をめぐる悩みや葛藤、自然災害、事故など多岐に亘り、その重みづけは個人によって異なります。さらにはCOVID-19(新型コロナウイルス)をめぐり、今後はPOST COVID(LONG COVID)と呼ばれる後遺症の問題や医療関係者等の燃え尽き症候群、長引くフィジカルディスタンスによる後遺症、など新たなこころの問題が予見されています。

臨床心理士の基盤は「臨床心理学」です。臨床心理学は、心理学ワールドの一つの領域であり、その独自性は「実践の学」にあります。臨床心理学では、心理療法の普遍性を探求しながらも、個々の面接はオーダーメイドで実践され、対象者はクライエントと呼ばれ、セラピストと呼ばれる心理支援者と同等に位置づけられます。セラピスト自身の心を使い、関係性を紡ぐなかでクライエントが主体的によりよく生きていく支援をすることが命題です。臨床心理学を基盤にクライエントが抱える問題の意味を一緒に考え、丁寧に寄り添い、「治す-治される」関係を超えたセラピストも共に成長する姿勢が求められます。

悩みや困りごとの解決・解消はもちろん大切ですが、治らない病や悩み、葛藤という心の痛みに寄り添い、当事者がその人なりに抱えていける支援も大切です。

他方、心に関わることには副作用も生じます。そのため安心安全を提供する教育訓練や機関が必須とされ、養成大学院があります。本研究科は臨床心理士養成を軸に該当者には公認心理師受験資格を出すべく対応しています※1。自分のこころを使える心理職となるべく、本研究科で、皆さんも一緒に学んでみませんか。

※1 学部で公認心理師の受験に必要な科目を修めて卒業した人が対象となります。

令和元年~2年度 研究科長 宇都宮 敦浩

本研究科は、臨床心理分野専門職学位課程であり高度専門職業人の臨床心理士養成を主眼に平成19年度に国立大学初の独立研究科として設置されました。学位は臨床心理修士(専門職)となります。教育理念に(1)個別支援、集団支援、地域文化を理解した地域支援、危機介入支援ができる人材の育成、(2)教育、福祉、医療、司法・矯正領域等で即戦力となる人材の育成を掲げ、21世紀の国民のこころの健康に寄与することが目的です。理論と実践を架橋すべく学内・学外実習を充実強化した2年間の教育課程を編成し、講義・演習・実習を連動させた個別・少人数制の指導を展開しています。該当者には公認心理師受験資格も提供しています。

令和という新たな時代が幕を開け、心理臨床の世界においても、新たな担い手の養成と活躍が求められています。こころの専門家として広く社会に貢献できる人財となるべく、私たちと一緒に学び、切磋琢磨していきましょう。

研究科長

平成27年~30年度 研究科長 中原 睦美

臨床心理学は、心理学ワールドの一つの領域です。その独自性は、「実践の学」にあり、臨床心理士に繋がります。臨床心理士の4大業務は、臨床心理査定、臨床心理面接、臨床心理地域援助、その研究です。

心の問題は、不登校や発達障害、統合失調症やうつ病、認知症、身体や家族をめぐる悩みや葛藤、自然災害、事故など多岐に亘り、その重みづけは個人によって異なります。

臨床心理学では、心理療法の普遍性を探求しながらも、個々の面接はオーダーメイドで実践され、対象者はクライエントと呼ばれ、セラピストと呼ばれる心理支援者と同等に位置づけられます。悩みや困りごとの解消は大切ですが、治らない病や悩み、葛藤をその人なりに抱えていくことへの支援も大切です。

「治す人vs治される人」関係を超え、セラピスト自身の心を使い、関係性を紡ぐなかでクライエントが主体的によりよく生きていく支援をすることが命題です。理論を基盤にクライエントが抱える問題の意味を一緒に考え、丁寧に寄り添い、セラピストも共に成長する姿勢が求められます。歩みを進めるクライエントの果敢な姿にセラピストも支えられています。

他方、心に関わることには副作用も生じます。そのため安心安全を提供する教育訓練や機関が必要であり、大学院が存在します。平成29年9月15日には公認心理師法が施行されました。本研究科は臨床心理士養成を軸に公認心理師受験資格を出すべく対応しています※1。いずれの領域にも援用すべく対人支援の基盤となる理論や実践力を培える教育課程を編纂した本研究科で、皆さんも一緒に学んでみませんか。

※1 学部で公認心理師の受験に必要な科目を修めた人が対象となります。

研究科長
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